健康意識の高い人やダイエット中の人に注目されている、グルテンフリー。
気になっている人も多いのではないでしょうか？
そもそもグルテンフリーとはどんな食事で、一体どんな効果があるのか、メリット・デメリットに加えて、女性におすすめの理由や具体的な方法について解説します。
グルテンフリーとはどんなもの？
グルテンフリーとは、グルテンを含まない食品や、グルテンを摂取しない食事のことをいいます。
グルテンとは、小麦や大麦・ライ麦などに含まれるたんぱく質で、水を加えると「グルテニン」と「グリアジン」という2つのたんぱく質が絡み合って「グルテン」になります。小麦粉独特のモチッとした食感、あれこそがグルテンのおかげ。
グルテンフリーは、もともとグルテンアレルギーの人向けの食事のことでしたが、最近ではダイエットや美容、健康目的で取り入れる人が多くなっています。
グルテンフリーが注目されている理由
グルテンは、パン、ピザ、パスタ、ラーメンなど、普段よく食べる小麦製品の多くに含まれており、おいしさの源でもあります。ただ一方で、消化・吸収されにくく、腸壁を傷つけ、下痢や便秘、頭痛や倦怠感など様々な不調を引き起こすともいわれています。
自覚がなくても体質的にグルテンへの耐性が低い場合があり、普段感じていた不調の原因が、実はグルテンによるものだったということがあるのです。
また「セリアック病」や「グルテン不耐症」などの自己免疫疾患や小麦アレルギーの原因にもなります。
そのため、グルテンフリーを取り入れることで体調に変化があった、体質が変わったという声が多く聞かれるようになり、話題を集めるようになったのです。
女性に嬉しい？グルテンフリーがもたらすメリット
グルテンフリーを実践すると、それまで原因がわからなかった頭痛や腹痛、倦怠感、肌荒れが良くなる、花粉症や鼻炎が改善する、睡眠の質が良くなる、集中力が増すといったプラスの効果が表れることがあります。
さらに食後の血糖値の急上昇が押さえられたり、単純に食事の摂取カロリーが減ったりします。
それにより結果的にダイエットになる、生理痛やむくみが緩和するなど、女性にとって嬉しい効果も期待できるのです。
グルテンフリーの食事法、注意すべきポイントは？
グルテンフリーは、グルテンを含む食品をとらない食生活です。具体的には次のように取り入れていきます。
- 主食をパン食→米食にする
- パンや麺類は、小麦粉以外を使っているものに置き換える（米粉パン、ビーフン、十割そば、ガレットなど）
- 普段小麦粉を使っている料理を、米粉、おからパウダー、大豆粉など他の粉物に変える
- グルテンフリー表示の食品や調味料、メニューを選ぶ
米、肉、野菜、乳製品に制限はありません。和菓子に使われる白玉粉や上新粉などは、原料が米粉なのでスイーツも食べられます。
ただ、意外と盲点になるのが調味料。グルテン（小麦）は、しょうゆ、ソース、ケチャップ、マヨネーズ、穀物酢、顆粒だし、〇〇の素といった合わせ調味料など、普段使っている多くの調味料に含まれています。
冷凍食品やミールキットなど、一見入ってなさそうなものにも使われているため、成分をしっかりチェックしましょう。
グルテンフリーは身体に無理のない範囲で
グルテンは多くの食事に含まれているため、「完全ゼロにするのはかなりハードルが高い、辛そう」と感じたかもしれません。
またいざ始めてみたものの、あまりに気にするあまり食事が楽しめなくなったり、選ぶのが苦痛になったり、かえってストレスになって別の不調が出たりしては本末転倒です。
そのため、まずはできる範囲でゆるく始めてみましょう。1日1食から置き換えてみる、2週間限定で取り組むといった方法で無理なく取り入れるのがおすすめです。
年齢とともに感じるようになってきた重だるさ、肌荒れなど、ちょっとした不調が改善するきっかけになるかもしれません。
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