自炊がめんどくさい人は「しないことリスト」を作ろう

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自炊は面倒だけど、外食や市販の総菜ばかりだと食費がかさむし、栄養の偏りが心配…
インターネットで手軽なレシピを探すのも、レシピを見て作るのも、めんどくさい…
そんなときは「しないことリスト」を作り、自炊のハードルを下げれば、少しやる気になるものです。

「しないことリスト」とは?

やるべきことを書き出す「TO DOリスト」はご存知でしょう。でも、やらなければいけないことがたくさんあると、かえってやる気がなくなるもの。「ごはんを炊いて、みそ汁を作って、野菜はあれとこれと…」と考えているうちに疲れてしまうこともあります。「しないことリスト」はその反対です。

例えば、揚げ物はめんどくさいから、「家で揚げ物はしない」と決めている人も多いのでは?特に決めたつもりはなくても、自然にそうなっているかもしれません。仕事から帰ってコロッケを一から作る人は少ないでしょう。
手間のかかるコロッケはスーパーで買い、代わりにキャベツを刻んでサラダを作るとか、それも面倒ならレタスをちぎってプチトマトを添えれば良いのです。そう考えてみると、自炊への負担感が少し和らぐはず。そんなアイデアをご紹介します。

しないこと①毎日献立を考えない

働く主婦の料理に関する悩みの1位は、「献立作り」だそうです。「今日は何を作ろうか…」と毎日のように頭を悩ませるのは、自炊をめんどくさいと思うに十分過ぎる理由になります。
献立は1週間分まとめて作ってしまいましょう。献立に沿って買う物を決めておけば、スーパーで悩むこともなくなります。

しないこと②野菜は皮をむかない

野菜は皮や皮の近くにも栄養があります。わざわざむいて捨ててしまうのはもったいない。もちろん皮の食感が苦手な人や、消化機能が十分でない人に作る場合は、しっかりむいてください。
料理に合わせて、皮をむく野菜、むかない野菜があっても良いと思います。きんぴらなら、ゴボウも人参も皮をむかなくても気にならないでしょう。皮付きの人参をコトコト煮ると皮がはがれてきたりしますが、それもご愛敬と思えば、むく必要はないですね。

しないこと③帰りが遅くなった日は包丁を使わない

自炊でめんどくさいのは、下ごしらえではありませんか?
最近はスーパーでもコンビニでも、様々なカット野菜が売られています。そのまま煮たり炒めたりできる冷凍野菜も便利です。
肉はハサミでカットし、魚は切り身か缶詰を使います。汁物には乾燥のワカメやモヤシ、豆腐はスプーンですくって入れれば、包丁もまな板も汚れません。ネギは時間があるときにまとめて刻んで、冷凍しておくと良いでしょう。

しないこと④朝は包丁も火も使わない

「朝ごはんは毎日ほぼ同じ」という人は多いでしょう。考えるのが一番めんどくさいですからね。でも、「作るのが面倒だから食べない」というのは良くありません。
包丁も火も使わずに、5分で作れる朝食メニューとして、「オートミールのチーズリゾット」はいかがでしょうか。

【作り方(1人前)】

  1. 耐熱容器(グラタン皿やスープボウルなど)に、オートミール30g、水150ml、顆粒スープの素小さじ1/2を入れて軽く混ぜる。
  2. 電子レンジ(600W)で1分加熱する。
  3. とろけるスライスチーズを1枚のせて、さらに30秒加熱する。
  4. お好みで黒こしょう、ドライパセリをふる。

オートミールは乳製品との相性が良く、不足しがちな食物繊維やカルシウムが簡単に補えます。これなら包丁もまな板も火も使わないから、後片づけも楽ちんです。

しないこと⑤茶碗を使わない

自炊をすると後片づけがめんどくさいですね。ごはんもおかずもワンプレートに盛り付ければ、洗い物がだいぶ減らせます。
調理の過程でも、できるだけ洗い物を少なくする工夫をしたいもの。あると便利なのがビニール袋やジッパー付きの袋です。下味を付けるとき、ハンバーグのタネをまぜるとき、浅漬けを作るときなど、ボウル代わりにビニール袋を使えないか考えてみましょう。

「やらなければいけない」と考えない

自炊がめんどくさいと思うのは、やらなければいけないと思っているから。自炊をしたほうが経済的だし、身体にも良いと分かっているからでしょう。
「しないことリスト」をつくると、「やらなければいけない」から解放されます。そして、包丁を使わないために、キャベツよりレタスを買おう、ネギはまとめて刻んでおこうというふうに、いろいろなアイデアが浮かんでくるはず。そうしているうちに、「めんどくさい」はどこかへ飛んでいくのではないでしょうか。

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文責:上辻 知津子(うえつじ ちづこ)

文責:上辻 知津子(うえつじ ちづこ)

管理栄養士・食育インストラクター 2000年からライター・編集者としてメディア制作に従事。業務を通じて食と健康に興味を持ち、2017年に管理栄養士資格を取得。現在は人間栄養学に基づいた健康記事の執筆活動を中心に、健康相談業務にも携わる。

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