毎日を元気に過ごすには、普段はどんな状態かわからない血液にも気を配る必要があります。
例えば、骨も普段は目にすることはないですが、知らない間に骨粗しょう症になっていたということがあるように、血液も気づかない間にドロドロになることも。「サラサラの血液は健康」というイメージはあるけれど、なぜサラサラが良いのでしょうか?その理由と、血液がドロドロになる原因、血液をサラサラにする食べ物を解説します。
血液がサラサラだと何が良い?
血液は、身体のために必要な栄養素を身体のすみずみまで届けてくれます。それだけでなく、酸素や二酸化炭素を運び、老廃物を排出したり体温を調節するといった役割などもあります。病気から身体を守ってくれる免疫細胞を運ぶのも血液です。また、カルシウムも血液によって全身の骨に運ばれます。血液がサラサラだとこれらの役割をスムーズに行なえ、健康な身体づくりへと大いに役立ってくれるのです。
けれど、血液がドロドロになると流れが悪くなり、本来の役割をスムーズに行えないだけでなく、血管壁に負担をかけたり傷をつけたりします。すると、ある日突然、血管が詰まったり破けたりといった重大な病気を引き起こすことにつながるのです。
血液がドロドロになる原因は?
ドロドロ血液は、血液中の糖質や脂質(中性脂肪やコレステロール)が増えている状態です。この状態を放っておくと動脈硬化や心臓病、脳梗塞へとつながる危険性が高いため、気をつけなければいけません。
では、なぜ血液がドロドロになるのかが知りたいですね。いくつもの原因がありますが、主に以下のようなものが考えられます。
・アルコールの飲み過ぎ
・甘いものや脂の多いものの食べ過ぎ
・喫煙習慣がある
・運動不足
・ストレスがたまっている
つまり、食事や運動など、日頃の生活習慣が血液のコンディションに関係しているのです。
血液をサラサラにするために摂りたい食べ物
血液は食事の影響を受けやすいため、何を食べるかが重要です。
サラサラ血液のために摂りたい食べ物をチェックしておきましょう。
青魚
イワシやマグロ、アジやブリといった青魚には、不飽和脂肪酸の一種であるDHAとEPAが含まれています。不飽和脂肪酸は血液をサラサラにする効果があります。
玉ねぎやにんにく
玉ねぎやにんにくに含まれるアリシンは、血液中のコレステロール値の上昇を抑え、血液をサラサラにする作用があります。また、血液が固まりやすくなるのを防ぎ、血栓を予防する効果も。
納豆
納豆には、ナットウキナーゼやイソフラボンといった栄養成分が含まれています。ナットウキナーゼには血栓を溶かす作用があり、イソフラボンは血管の若々しさをサポートしてくれます。
野菜や果物
野菜や果物には、抗酸化作用のあるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEが含まれています。抗酸化作用とは、生活習慣病の原因となる活性酸素から身体を守る働きのことです。特に、かぼちゃやトマトなどは上記3つのビタミンがバランスよく含まれているのでおすすめ。
酢
酢や柑橘系の果物に含まれるクエン酸は、血液をサラサラにする効果があります。それだけでなく、疲労を回復し、疲労が溜まりにくい身体づくりをサポートします。
食習慣や生活習慣にも気をつける
血液がドロドロ…それは血液中のコレステロールが増えている状態です。そこで、食事からのコレステロール摂取を減らそうと考えますが、体内にあるコレステロールの多くは肝臓で糖質や脂肪から合成されます。
つまり、コレステロールの材料となる糖質の摂りすぎに注意しなければいけません。血液をサラサラにするためには、何を積極的に食べるかだけでなく、摂りすぎてはいけないものにまで目を向けた食習慣が大切です。
また、血液がドロドロになる原因にあったように、血液に影響を与えるのは食べ物だけではありません。適度な運動や良質な睡眠、ストレスを溜めない、禁煙など、生活習慣も気をつけましょう。
まとめ
私たちが元気に過ごすには、血液のコンディションを整えることが大切です。血液が、身体のすみずみに栄養素や免疫細胞を運んでくれるからですね。
食事や運動、生活習慣を振り返って、自分の健康を自分で管理していきましょう。