最近、病気というほどではないけれど、疲れやすくなっていたり、朝起きたときからだるかったりする。さらには気分の浮き沈みが激しくなったり、外出や人付き合いが面倒になったりと気持ちの面でもなんだか疲れている、と感じるようになっていませんか?
若い頃に比べて何かと消極的になってしまっている、と感じたときに知っておくとよいことをご紹介します。
30代から増える不定愁訴
不定愁訴とは、病気ではないけれど、なんとなく調子が悪いと感じる症状を指します。
その症状は、肩こりがひどい、頭が痛い、身体がだるい、しびれ、めまいなどの身体的不調以外にも、気持ちが不安定になったり、やる気が起きない、よく眠れないなど精神的不調もあります。検査をしても異常が見つからないことが多く、原因不明であるため、周囲の理解が得られにくいのもつらいところです。
不定愁訴の原因
不定愁訴は、心身のストレス、加齢、運動不足、不規則な生活習慣、ホルモンバランスの変化、自律神経の乱れなどが原因といわれています。
しかし、加齢は自分ではどうすることもできないし、仕事や人間関係のストレスもすぐに解決することは難しい。そのため長引く場合が多いようです。
一般的に男性よりも女性に多くみられます。その理由は女性は月経や閉経などでホルモンバランスが変化しやすいからだといわれ、PMS(月経前症候群)や10代に多い「自律神経失調症」、40代以降の更年期障害でも似たような不定愁訴が見られます。そのほか、何らかの病気が原因で起こるケースもあります。
対症療法では満足できない
頭痛がしたら鎮痛薬などの市販薬を使う、肩こりで病院に行くなどの対症療法では、根本的な解決にはならず、不定愁訴に苦しむほとんどの人が満足できないようです。
やはり質の良い睡眠をとり、三食きちんと食べるなど規則正しい生活を心がけ、体質改善に取り組むことが、悩みから解放される近道になるようです。
特に食事は大切で、野菜、たんぱく質、乳製品、海藻類を取り入れた栄養バランスの良い食事を三食きちんと摂ることは、不定愁訴を改善することに効果があるといわれています。そのほかにも好きな運動やスポーツをするなど、身体を動かすのも効果があるようです。
食事や運動のセルフケア以外に、自分に合った漢方薬を処方してもらったり鍼灸をしてみることを試してみるのもよいかもしれません。
一人で抱え込まない
我慢できるから大丈夫、と何もしないのも危険です。貧血やうつ病、甲状腺の病気、栄養失調などの病気を見逃さないためにも、定期健診はきちんと受けるようにしましょう。
不定愁訴は「無理しないで」という身体からのサイン。疲れたら休み、たまには好きなことをしてリラックスすることが大切で、長引く場合は周囲に相談したり、病院を受診するなどして一人で抱え込まないようにしましょう。
【知っておきたい】30代になったら「骨の健康」にも気を付けるべき理由とは?